きたもてな日々

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"カフェ"という言葉が、"自分のつくりたいカフェ"の邪魔をする

この1年間、いろんなところで自分のカフェを将来つくりたいと言ってきた。

どんなカフェにしていくかが重要で、毎日のように構想を練る。

今回は、良いカフェ・自分の目指すカフェとはどんなものなのか、ぐるぐる考えていることについて書いていく。

 

 

ところで僕はカナダ・バンクーバーで、一番イケてると思っているカフェ"nemesis coffee"に運よく拾ってもらった。

www.instagram.com

 

まだオープンしてから1年と数ヶ月にも関わらず、毎日満席になるほどのお客さんが集い、またバンクーバーの多くのバリスタから愛されるような、コーヒー・カフェのプロアマ問わずたくさんのファンがいるカフェだ。

 

そんなカフェに雇ってもらったことが嬉しく、元気に働き、同時にnemesis coffeeがなぜイケているのか、愛されているのかを探ろうとしていた。

 

僕がカフェに行ったときに見るポイントは3つ。

1. 内装・外装(見た目・雰囲気・色・デザインセンス)

2. 味

3. 接客(働いている人の人柄)

 

この3つの三角形の幅が大きければ大きいほど自分には魅力的に映る。

洗練されたデザインセンスに美味しいコーヒー・フード、そして従業員はフレンドリー。

nemesisは僕の知ってるカフェの中でも限りなく全てがMAXに近いカフェだった。

 

加えて、よくイベントを開催しており、地域を巻き込んでいくような仕掛けをつくっている。

 

 

...でも流行っている理由はそれだけなのか。。。

 

 

先輩とご飯に行った。

「表面的なことではなくて、もっと上位概念である何かを文字にして落とさないといけない。そうじゃないとお前がカフェを作った時、急に何をすればいいかわからんくなるぞ。」

 

別の先輩とそのあとにご飯にいった。

「そのカフェのオーナーが上位概念とか考えず天然でそのカフェを作り上げている時はやっかい。」

「もしかしたら"カフェ"という言葉が翔の作りたいカフェを邪魔してるんかもしらんな。」

 

 

自分の作りたいカフェは何か。どういう場所にしたいか。

僕は接客が好きだ。

お客さんと話すのが好き。

いきいきと楽しそうに話すお客さんの顔を見るのが好き。

朝店を開けて穏やかな気持ちでお客さんを迎えるのが好き。

お客さんが乾杯してるところを見るのが好き。

美味しいものが好き。それを振舞うのも好き。

友達が家に来るときはちょっと張り切ってしまう。

自分の大好きな友達が繋がっていくのも好き。

 

 

今ビールも勉強中だが、自分にとってコーヒーやビールはお客さんと話すためやお客さんとお客さんの間にあるものだと考えている。

コーヒーやビールを"極める"ことは僕にはできそうもない。

そこまでの根気もない。

でもやるからにはプロフェッショナルでいたい。

 

 

オーナーに訊いたこともあるけど、英語なので完璧に理解できなかった。

nemesisのホームページを見ても、上位概念である何かはなんとなくしかわからなかった。

 

ホームページには、

"Nemesis is the central hub for all creatives
— it strives to be a conduit for game changers and anyone getting lost in the hustle."

「ネメシスは全てのクリエイティブな人たちのための中心拠点です。

大変革をもたらす人や希望の中で迷子になった人の道筋になるよう努めます。」

とあった。

 

凄いわかる。わかるんやけど、なんかわからん...!!

 

その考えが浸透してるからお客さんがくるの?喜ぶの?

ただただ居心地の良い場所やからくるの?

その考えが従業員に伝わっていて、それが間接的に伝わるから?

カフェ側が大切にしてることって、お客さんに伝えるべき?

 

 

自分的にはお客さんが集まる理由は、僕が最初にあげた3つの気がする。

でもオーナーや従業員が大切にしないといけないのは上位概念の方か...?

上位概念があるからその3つがよくなるのか。。。

 

3つの条件は1. 内装外装、2. 味、3. 接客だった。

1と2はクリアできても、3に関しては上位概念なしによくはならない気もする。

また2は持続しないのかもしれない。

 

ということは3つの条件は上位概念の十分条件であるが必要条件ではないかもしれない。

上位概念ありきの3つの条件なのかもしれない。

 

 

まとまりがないが、言えることは、

「もしかしたら"カフェ"という言葉が翔の作りたいカフェを邪魔してるんかもしらんな。」

この一言は僕を気楽にさせたし、想像力を掻き立たせるものだった。

カフェという言葉に囚われず、自分のできること・したいことを探っていこう。